イルキ（本社・東京、大堀浩樹社長）はＬＰガス販売事業者からのニーズに対応しカスタマイズに注力している。同社が提供しているＬＰガス販売管理システム「ＥｃｏＳｔａｒｓ（エコスターズ）２０２３」はＬＰガス販売業務に必要な機能を備えるとともに、顧客リストの分類など自由度が高く、そしてクラウドにより外部への拡張性が高いため、柔軟に細やかな対応ができる。
また、ブラウザ形式のクラウドシステムのため、ＩＤとＵＲＬがわかれば家電販売店などの売り場に置いてあるパソコンからもアクセスできるので、ハードの状況に依存せずにシステムを一括でアップデートでき、カスタマイズの手間が少ない。一方で、パソコンやスマートフォンなどの情報端末にデータが残らないため、情報端末からデータが漏洩することもなくセキュリティー性は高い。
エコスターズの自由度や拡張性の高さにより、インボイスなどの税制改正や電子帳簿保存法、ＬＰガス料金負担軽減補助金などによる変更に対し、スムーズに対応している。特に、請求明細などのカスタマイズなど、事業者のイメージに合わせて自由にできるところが好評を得ている。
例えば、顧客全件のダウンロード・一括印刷、日付指定による請求明細のデータ抽出、一カ月の売り上げデータの一覧化などは簡単にでき、補助金申請や経営分析に貢献する。また、エコスターズでは帳票やレポートをＰＤＦ化かつサーバーに日付保存が標準装備されている。顧客コードでの検索も可能で、電子帳簿保存法の検索条件にもともと対応している。ハンディーターミナルのカスタマイズも手間が少なく、遠隔で修正したデータを一括でアップデートするため、現場ですぐに修正が反映される。検針票などの備考欄についても字数変動形式のため、字数に制限がなく、印字した分だけ印刷する紙が長くなるだけとなる。一つひとつは簡単そうなことでも一括アップデートできないオンプレミス型では手間になるが、ブラウザ形式のクラウドシステムであればすぐに事業者の不満を解消できる。
エコスターズは標準機能として「顧客」「商品」「検針」「売上」「請求」「入金」「調整」「分析」「保安」「配送」などＬＰガス販売業務に必要な機能全てを備えた上、一画面で分かりやすく使いやすい。一体化しているマイページは①宅配水や灯油販売、自社商材などの24時間ネット注文受け付け②周知文書の電子配布③保安点検予約受け付け――などに活用できる。請求・決済では、一括メール送信機能を用いて毎月の請求通知を行って会員へウェブ請求しており、消費者はマイページ上から月々の請求書の確認、過去の請求書の照会、消費者によるクレジットカード情報登録も行える。
ＩＴ導入補助金２０２４にエコスターズは採択され、技術的にも資金的にもシステムにこだわりを持つ中小販売店が導入しやすくなっている。